1年に1度だけ、亡くなった家族に会える
そんな夢のようなひとときを可能にしてくれるのが、迎え火と送り火です。
私の家では、一度もしたことがなく、この習慣があることを知ったのも、つい最近なんですよね。
地元は北海道なんですが、他の家でも見たことないし、あんまりやらないのかな…
もし、家族が亡くなってしまったら、迎え火・送り火をして、お家に返って来てほしい…という気持ちになりました。
幸い、まだ身近な人を失うという経験がないのですが、いつかは必ず起きる出来事ですからね…
そこで、今後のために、迎え火と送り火のやり方について、今から覚えておこうと思い、徹底的に調べてみました。
これから初めてする方は、悩まないように、私といっしょに見ていきましょう!
これで、初めてでも、スムーズに行うことができますよ(^^)
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どうやるの?
まずは、霊をお家に来てもらうために行う、迎え火からお話していきますね。
迎え火
日にちは?
7月、もしくは8月の13日夕方
最近は、8月の地域が多いです。
7月にするのは、東京とかですね。
なんでこの日がいいのか、詳しい理由については、こちらでまとめているので、知りたい方は読んでみてくださいね↓
必要なモノは?
- おがら…皮をはいである麻の茎
- 炮烙(ほうろく)…素焼きの土鍋
※スーパーやお花屋さんで買うことができます。見つからない場合は、ネットでも買えます。
![]() 盆提灯(盆ちょうちん)お盆提灯´お盆飾り用品 盆棚 精霊棚 送り火 迎え火【あす楽】【お盆… |
焙烙の上に、おがらを置いて燃やします。
動画があったので、こちらを見てみるとイメージが湧きやすいと思います↓
けっこう火力は強めですね。
「家はマンションだから、火をたくのはちょっと…(^_^;)」
という場合は、提灯(ちょうちん)を使うといいですよ。
(安全性を重視した、電池で明るくなるモノもあります)
気をつけたいのは、新盆(四十九日が過ぎてから初めての盆)の時は、柄の入っていない白提灯を使うということです。
これは、霊が迷わないようにするためなんだそうですよ。
それ以降は、柄入りの提灯を使います。
白提灯は新盆が終わったら、送り火で燃やしたり、お寺で供養してもらったりします。
ただ、最近では、そのまま燃えるゴミに出すことも多いようです。
ちょっと、味気ないですね…
場所は?
家の玄関の前ですることが多いです。
ちなみに、昔は、お墓の前で迎え火をし、提灯を灯しながら、お家までいっしょに帰る、というやり方だったようです。
ただ、今は、近くにお墓がある方も少ないでしょうし、玄関の前になったのは、仕方ないかもしれませんね。
これで迎え火については、バッチリです。
次は、故人を天に送り出す、送り火について、見ていきましょう。
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送り火
日にちは?
7月、もしくは8月の15日か16日の夕方
15日が盆終わりで、16日が盆明けです。
ここはどちらでも良いので、あなたのお好きな方を選ぶか、地域の風習に従ってください。
必要なモノ・場所
迎え火とまったく同じです。
送り火については、日にちが違うだけで、やることはいっしょです。
ちゃんと家族が天に帰れることを祈って、きちんと見送ってあげましょう。
これで、やり方は完璧…
というワケではありません(^_^;)
亡くなった方を迎え入れる前に、とっても大切なお供えものが必要になります。
(まあ当たり前だと思いますが…苦笑)
ご先祖様の好きなものでもいいですが、
「何をお供えすればいいの?」
と迷う方もいますよね?
そんなあなたのために、一般的なお供えものを紹介していこうと思います。
困ったら、コレをお供えしてあげてくださいね。
何をお供えする?
定番なのが、
- きゅうりで作った馬(霊が早くお家に帰れるように)
- ナスで作った牛(霊がゆっくり天国へ戻れるように)
です。
ちなみに、足は割り箸で作ります。
この馬や牛たちは、 食べずに、送り火の時に燃やしてしまいます。
こうすることで、牛や馬が天国に連れて行ってくれる、という意味合いも込めているそうです。
食べ物は、団子がいいですね。
13日に飾るものを「迎え団子」、16日に飾るものを「送り団子」と言います。
ちなみに、迎えはあんこ付きの団子で、送りは白い団子を飾るのが一般的だそうです。
歓迎ムードのお迎えの時は、ちょっと豪華なんですね~。
食べ物は毎日お供えしても大丈夫です。
14日はおはぎ、15日はそうめんがいいみたいです。
(そうめんだけ若干ジャンルが違うような…笑)
あとは、お花ですかね。
お盆に飾る盆花というものがあり、
- キキョウ
- オミナエシ
- ヤマナデシコ
- ミソハギ
- ヤマユリ
などがあります。
お供えものは、13日の午前中くらいに済ませておくのがいいと思います。
早いところは、12日にしてしまうところもあるそうです。
最後に…
迎え火と送り火のやり方については、分かっていただけたでしょうか?
でも、いちばん大切なのは、亡くなってしまった家族を歓迎してあげる気持ちです。
完璧にこなそうとすると、面倒になって、いいかげんな気持ちになってしまう可能性もあります。
なので、無理のない範囲で、気軽にお迎えしてあげるくらいが、ちょうど良いかもしれませんね(^^)
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