「冬至にはどうしてかぼちゃを食べるんですか?
理由を教えてクダサイ~」
と外国人に流暢な日本語で質問されたらどうしますか?
私は困惑します…(笑)
私の知り合いに、カナダ人の方がいるのですが、日本の文化とかにすごく興味があるんですよね~。
その人にされたのが、この質問。
「いや~、あなたの方が日本に詳しいでしょ!
そんなの私にわかるわけないわ~(´∇`)ハハハ」
と冗談まじりに返したのですが、確かに、ウチでもクリスマスのちょっと前は、毎年のようにかぼちゃ料理が出てた気が…
やっぱり冬至にかぼちゃを食べるのは、何かワケがありそうです!
そこで、冬至にかぼちゃを食べる理由について、調べてみることにしました。
さっそくお話していきますよ~。
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どうしてかぼちゃなの?
これには、大きく2つの理由がありました。
- 健康維持や病気の予防のため
- 運気を良くするため
それでは、順に見ていきましょう!
健康維持・病気の予防
「冬至にかぼちゃ」、この習慣が広まったのは、江戸時代の中頃と言われています。
今みたいにスーパーなんてないので、当時の冬は、かなりの野菜不足だったみたいです。
まあそりゃ当然ですよね…(苦笑)
そこで、重宝されたのがかぼちゃというワケです!
かぼちゃは夏野菜なんですが、長期間保存できて、冬まで十分保つので、冬の栄養源として、風邪や中風(脳血管の病気)の予防になると言われていたんですね。
現代の栄養学的な面から見ても、肌や粘膜を丈夫にするビタミンAが豊富なので、ちゃんと予防にも効果があることがわかっています。
それを感覚的にやっていた、江戸時代の人たちはすごいですよね~!
次は、「運気を良くするため」、この理由について、解説していきます。
「かぼちゃ食って、運勢が良くなる?
んなワケあるかーヽ(`Д´)ノ」
って思うかもしれませんが、今はとりあえず読み進めてくださいね(笑)
ちゃんとした理由があるので…
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運気が上がる?
冬至というのは、1年の中で、日が出るのがいちばん短い日です。
つまり、その後は太陽の出る時間が長くなりますよね?
暗い期間が減って、明るくなる期間が増えていく、この様子にかけて、運気も晴れやかに上昇していく…と考えるようになったようです。
これは、中国の「一陽来復(いちようふくらい)」という、四字熟語が元になっていると言われています。
一陽来復というのは、陰の気が極限まで高まり、後は、少なかった陽の気が、これからどんどん高まっていきますよ~、って感じのことです。
陰をマイナス、陽をプラスって考えれば、わかりやすいかと。
陰陽説では、夏は陽になるので、夏野菜のかぼちゃは、良いエネルギーがいっぱい!!ということで、食べれば運気が上がる、とされているんですね。
この説は、けっこうまともな感じがしますが、もう1つ微妙な理由があったので、そちらも紹介(笑)
それは…
「ん」がつくものを食べると、「運」がつく
というもの。
うーん、なんかくだらないですよね…(^_^;)
なので、冬至の日には、
- 南京(なんきん=かぼちゃ)
- 金柑(きんかん)
- 寒天(かんてん)
- 人参(にんじん)
- 蓮根(れんこん)
- 銀杏(ぎんなん)
- 饂飩(うんどん=うどん)
これらの「ん」の付く、「冬の七種(ななくさ)」を食べるのが良いそうですよ。
気になるなら、かぼちゃ以外も食べてみてください。
これで後は食べるだけ…なんですが、最後に、理由を調べている中で見つけた、冬至ならではのおすすめな食べ方をご紹介します。
しかも、この食べ方だと、運気がさらに急上昇するかもしれませんよ~!
ぜひ、この方法で食べてみてくださいね!
あずきといっしょに食べる
その食べ方とは、あずきといっしょに煮付けたいとこ煮のことです。
かぼちゃやあずきを順番に、おいおい(甥甥)入れて作るから、いとこ煮と言われています。
作り方は、こちらの動画をみればバッチリです!
調理方法をまとめると、こうなります。
- かぼちゃを一口大に切る
- 鍋にだし汁とかぼちゃを入れ、煮込む
- かぼちゃがやわらかくなってきたら、あずき投入
- あずきがやわらかくなってきたら、みりん⇒しょう油の順で入れる
- 適度に煮たら完成!
作り方は、基本的にかぼちゃの煮つけに、あずきを加えるだけなので、普段から料理する人には難しくはないと思います。
なぜあずきかというと、あずきは中国の風習によると、厄除けとして扱われていたんだそうです。
(赤色にその効果があると言われています)
かぼちゃで運気を上げ、あずきで厄災を吹き飛ばす、まさに冬至にはピッタリの食べ方ですよね!
食べたことのない方は、ぜひお試しを。
我が家では、今まで、ふつうの煮付けでしたが、今年はいとこ煮で決まりです(´∇`)♪
最後に…
いかかでしたか?
これでちゃんと、冬至にかぼちゃを食べる意味は、理解できたはずです。
例のカナダ人に、このことを教えてあげると、大喜びして、納得してくれました。
あちらの人は、やはり表現が大げさです(笑)
日本人も、日本について、もっと勉強しないとダメですね…(^_^;)
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