「おおー、服に雪虫いっぱい付いてるよ…
こりゃもうすぐ冬だな~」
っていうのが、北海道に住んでる人の冬直前の恒例になっています。
こんなヤツです↓
私は生まれた時からずっと、北海道ぐらしなので、もう20数年この雪虫とお付き合いしてます。
パッと見雪みたいだから、知らない人からしたらキレイなのかもしれないけど、実際超やっかい(苦笑)
ハッキリ言って見たくもありません…
身近な存在になると、それぐらい困ったヤツが雪虫です。
今回は、そんな雪虫について話してみたいと思います。
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雪虫とは?
北海道民でも「雪虫って何の虫か知ってる?」って聞かれても、たぶんほとんどの人がわからないはず。
私ももちろん調べるまで知りませんでした(^_^;)
雪虫というのは、アブラムシの一種だそうです。
詳しく言うと、
- トドネノオオワタムシ
- リンゴワタムシ
っていう名前なんだって。
要は、「白いワタみたいのがついたアブラムシ」ってことですね。
ちなみに、あの白いワタの部分は、ロウソクのロウのような物質で、水も弾くんだそう。
寿命は約1週間とかなり短命です。
おまけに、ちょっとした接触でも息絶えてしまうほど繊細で儚げな生き物です。
このことを知ると、ちょっとかわいそうにも思えてくるかも…
雪虫のいろいろな呼び方
雪虫には実は他の呼び方もたくさんあります。
- 綿虫
- オオワタ
- ユキンコ
- しろばんば
ユキンコとかカワイイですね!
雪が降る直前に出てくるから、こんな名前が付いたのかな。
まあそんなカワイイものではないけど…(苦笑)
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なぜ冬直前に大量発生するのか?
ここからは、雪虫の生態について見ていきましょう。
コレを理解すれば、雪虫がなぜ毎年雪が降る直前に、大量発生するのかがわかるかと思います。
まずはその前に、雪虫が雪のようにふわふわ飛んでいる素敵な動画があったので、よかったら見てみて下さい↓
ホントの雪が降ってるのかと見間違えてしまいそうですよね!
さすがにここまで多いのは、私も見たことなかったです。
出る所はこんなにうじゃうじゃ出てくるんですね。 ここまで来るとかなり鬱陶しそう…(^_^;)
では、ここから本題。
雪虫は主に北海道や東北に生息しています。
この地域に住んでいる人は私と同じく毎年遭遇しているのではないかと。
そして、生活サイクルをかんたんに紹介すると、
↓
10月中旬:ヤチダモの木へ移動し、卵を産む
↓
4月:ヤチダモで産んだ卵が孵化し、また6月頃にトドマツへ移動
こんな感じのサイクルとなっています。
私たちがいつも見かけているのは、トドマツからヤチダモの木へ移動しているところだったんですね。
北海道で雪が降り始めるのは、だいたい10月下旬~11月初めぐらいですから、雪虫が出てきたらすぐに雪が降るというはタイミング的にピッタリなんです。
ただ、実際には雪が降るのと関係があるという証拠はないんですけどね(笑)
北海道民のための雪虫対策
雪虫は何がやっかいなのかというと、やっぱり目や口や鼻に入ってきたり、服にまとわりつくこと。
私は雪が積もるまでは、ギリギリまで自転車に乗るので、外に出るとよく目に入りそうになります…
道民であれば、私と同じような思いをしている人も多いはず。
ということで、最後に雪虫対策を紹介したいのですが、1番良いのは「外出しない」。コレに限りますよね…(^_^;)
外に出てしまえば、間違いなく被害に合うので(苦笑)
それでもどうしても外に出ないといけない時は、
- マスクやサングラスなどで顔を防御
- 上着の素材をナイロンなどのツルツルしたものにする
※ただし、ウールなどに比べ寒さがキツイ… - ゆっくり歩く
(自転車に乗ったり、早く歩いたりするとスピードが出るのでくっつきやすい) - 服に付いてしまったら、触らずに息をフーッと吹きかける
(意外と取れます。ただし、触ると潰れて白いシミができてしまうので注意!)
という4つの対策をしてみてください。
コレでだいぶマシになるんじゃなかと思います。
「顔周りはしっかり守る」のと、「触らない」というのがポイントですね。
最後に…
雪虫は映像や写真で見るだけなら、雪景色のように幻想的で良いかもしれませんが、実際にいるとすご~くやっかいな虫です。
ただ、それでも雪虫を見るとなんだかしんみりとした気分になって、冬の風物詩のようになっているので、冬が好きな私はちょっとだけ嬉しくもなってしまうんですよね(ホントにちょっとだけ…苦笑)
北海道に住んでる方は、今回紹介した対策をして、被害を最小限に抑えて乗り切っていきましょう!
夜中とかに移動してくれたらいいのになぁ…(笑)
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