キシリトールの効果は嘘ってホント?えっ虫歯になることも?

    この記事は4分で読めます

    「キシリトールって、虫歯に良いんじゃないの…?」

    虫歯に効くって聞いたから、毎日食べてたのに~…

    「キシリトールを摂れば、虫歯予防になりますよ!」

    みたいな感じのことを、CMなんかでよく耳にしていたので、勝手に信じきっていました(^_^;)

    多少大げさですが、私の中では、

    キシリトールさえ噛めば、歯の問題はコレで解決!

    ぐらいの、すごいヤツだと思っていたんですね。

     

    ちょうど、虫歯になりかけてしまって、自分でできる対策を調べている中で、キシリトールについても、調べてみたんです!

    で、調べていくうちに、

    「おいおい、コレ知らない人多いんじゃないの?
    ちゃんと伝えておかないとダメじゃん…」

    と、衝撃の事実を知ることに(゚д゚)!

    私の頭の中で、キシリトール神話が崩壊した瞬間でした…

    商品の宣伝文句なんて、ホントに鵜呑みにしてはいけないなぁ、と実感する出来事でしたね(苦笑)

    そこで、今回は、今、キシリトールガムを噛んでいるあなたに、ぜひ知ってほしい、キシリトール効果の嘘と真実について、お話します!


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    よく聞くキシリトール効果の真相は?

    何がホントで、何がウソなのかよくわかっていない、キシリトール。

    そこで、今回は、

    • 虫歯予防に効果はあるの?
    • キシリトールガムを食べたら虫歯に!?
    • 虫歯が治るってホント?

    この3本立てで、真相を暴いていきます!

    なんか衝撃的なタイトルも入っていますが…

    それでは、さっそく、

    「虫歯予防に効果はあるのか?」 

    これから、見ていきましょう!

    虫歯予防にはなるのか?

    冒頭でも、サラッとお話した、虫歯予防の効果についてですが、あるにはあります

    う~ん、なんとも歯切れの悪い感じ…

    不祥事がバレて、記者会見で、なんとかごまかそうとしている、会社の社長さんのような曖昧な返答(苦笑)

    なぜ、こんな答えなのか?

    そのワケは、これから詳しく話していきますね。

    まずは、

    どのようにして、虫歯になっていくのか?

    これが理解できていないと、どうしようもありません。

    なので、かんたんに説明すると、

    1. ミュータンス菌などの細菌が、砂糖を原料に酸を生み出す
    2. 口の中が酸性になる
    3. 歯のエナメル質が溶けて、虫歯に…

    musiba

    このようなステップを踏んで、虫歯になるんですね。

    要するに、砂糖をたくさん摂ると、虫歯になりやすくなります

     

    で、キシリトールというのは、酸を生み出す原料になれない甘味料なんです!

    キシリトールは、糖アルコールという、細菌のエサにならない糖の1種に分類されます。

    それで、酸をつくることができないので、正確には、虫歯の原因にならない、というのが、正しいですね。

    つまり、キシリトールでは、虫歯にはなりにくいけど、虫歯を完璧に予防する、ということはできません

     

    いくらキシリトールガムを噛んでても、お菓子をバリバリ食べたりしてたら、虫歯になります…
    (当たり前だけど…苦笑)

    間食しないで、普通に食事して、歯磨きもちゃんとした上で、キシリトールを摂るなら、それなりに予防効果は期待できる、というのが解答です。

    だから、「あるにはある」と言いました…

     

    ※追記

    コメントにて、「キシリトールはミュータンス菌の阻害の糖代謝を阻害するので、菌の数も減りますよ!」というご指摘をいただきました。

    私は最初「どういうことなの?」と思って、調べ直したところ、お口の中に住んでいるミュータンス菌は、2タイプいて、ほとんどはキシリトールで糖代謝を阻害されるのですが、中には糖代謝が阻害されないものもいるんだそうです。

    参考:テーマパーク8020「キシリトールについて」

     

    このキシリトールの影響を受けないミュータンス菌は、虫歯の原因になる酸をあまりつくらないんですね。

    つまり、こいつらが口の中に増えると、虫歯になりにくいというワケです。

    キシリトールを定期的に摂取(目安としては、3ヶ月摂取するのがいいとのこと)すると、このキシリトールで代謝が阻害されないミュータンス菌の割合が増えるので、虫歯予防の観点から見ても良いってことになります。

    この点については、私の調査不足でした。
    本当に申し訳ありません。

    なので、補足として追記させていただきました。

    ~追記終わり~

     

    ですが、市販のキシリトール製品には、むしろ、虫歯になってしまうかもしれない、ある秘密が隠されています!

    次は、この秘密について、お話していきます!


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    キシリトールガムで虫歯に!?

    キシリトールの商品と言えば、ガムが定番ですよね。

    いろんな商品があり、最近では、ほとんど、「キシリトール配合」と表記されています。

    しかし、「キシリトール配合」と書いてあれば、なんでもOKというワケではないんですよ!

    実は、キシリトールガムの中には、砂糖も含まれているモノがあるんです!

    「えっ、そうなの(゚д゚)!?」

    私も、知りませんでした…

    なので、キシリトールガムを買う場合は、成分表示を見て、糖類が含まれていないか、ちゃんと確認してから、買いましょう!

    あと、「キシリトールは含有量が大切」、とよく言われますが、含有量が少なくても、十分効果があることがわかっています。

     

    ちなみに、含有量については、

    含有量(%) = キシリトール(g) ÷ 炭水化物(g) × 100

    で計算することができます。

    気になる方は、こちらの式で、チェックしてみてもいいですね。

     

     キシリトール含有量よりも、砂糖の有無が、とっても重要です!

    含有量も、まあ大事ですが、あまり気にしなくても、そこまで大きな問題はありません。

     

    せっかくなので、オススメのガムも紹介しておきますね(^^)

    オススメは、歯科専用のキシリトール100%ガムです!

    xylitol

    甘味料に、キシリトールしか、使っていないので、砂糖の心配は全く必要ナシです(´∇`)

    ネットで、普通に買えます。

    キシリトール100%なので、値段は少し高いですが。

     

    そして、最後は、キシリトールで虫歯が治るのかどうか、について、お話していきますね!

    キシリトールで虫歯が治る?

    答えから言うと、これは間違いです。

    キシリトールに、虫歯を治す効果はありません

    なのに、なぜ、虫歯が治ると言われているのでしょうか?

    その原因は、

    • 口の中が酸性にならない
    • だ液の分泌が盛んになり、歯の再石灰化を促してくれる

    この2つが理由です。

    だ液には、歯の構成成分である、リン酸カルシウムが含まれていて、歯の修復を助けてくれます。

     

    だから、虫歯に効果があるのはだ液の方なんです!

    要するに、細菌のエサにならない、糖アルコールなら、同じ結果になります。

    別に、キシリトールである必要はありません。

     

     キシリトールガムで、虫歯に効果があるのは間接的なもの、と考えるのが、妥当でしょう。

    ですが、キシリトールが、歯に良いと、何度も言われていれば、勘違いしても仕方いないですよね~(^_^;)

    そして、このだ液の効果についても、過度な期待はしちゃいけません。

    まあ、良くなればラッキー、ぐらいの感覚で。

    最後に…

    キシリトール効果の嘘と真実を紹介しましたが、いかがでしたか?

    キシリトールについて、間違った認識をしている部分も、あったんじゃないかと思います。

    キシリトール自体は、虫歯の原因にはならないので、悪いものではないですが、虫歯が治るなどの過度な期待をしたらダメということです。

    ちょっとは、虫歯対策になるかな~、ぐらいに受け止めておきましょう。

    それにしても、もう少し、消費者が誤解を招かないような表現をして欲しいですね(^_^;)

    おバカな私は、すぐ勘違いしてしまうので(苦笑)


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