「キシリトールって、虫歯に良いんじゃないの…?」
虫歯に効くって聞いたから、毎日食べてたのに~…
「キシリトールを摂れば、虫歯予防になりますよ!」
みたいな感じのことを、CMなんかでよく耳にしていたので、勝手に信じきっていました(^_^;)
多少大げさですが、私の中では、
キシリトールさえ噛めば、歯の問題はコレで解決!
ぐらいの、すごいヤツだと思っていたんですね。
ちょうど、虫歯になりかけてしまって、自分でできる対策を調べている中で、キシリトールについても、調べてみたんです!
で、調べていくうちに、
「おいおい、コレ知らない人多いんじゃないの?
ちゃんと伝えておかないとダメじゃん…」
と、衝撃の事実を知ることに(゚д゚)!
私の頭の中で、キシリトール神話が崩壊した瞬間でした…
商品の宣伝文句なんて、ホントに鵜呑みにしてはいけないなぁ、と実感する出来事でしたね(苦笑)
そこで、今回は、今、キシリトールガムを噛んでいるあなたに、ぜひ知ってほしい、キシリトール効果の嘘と真実について、お話します!
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よく聞くキシリトール効果の真相は?
何がホントで、何がウソなのかよくわかっていない、キシリトール。
そこで、今回は、
- 虫歯予防に効果はあるの?
- キシリトールガムを食べたら虫歯に!?
- 虫歯が治るってホント?
この3本立てで、真相を暴いていきます!
なんか衝撃的なタイトルも入っていますが…
それでは、さっそく、
「虫歯予防に効果はあるのか?」
これから、見ていきましょう!
虫歯予防にはなるのか?
冒頭でも、サラッとお話した、虫歯予防の効果についてですが、あるにはあります。
う~ん、なんとも歯切れの悪い感じ…
不祥事がバレて、記者会見で、なんとかごまかそうとしている、会社の社長さんのような曖昧な返答(苦笑)
なぜ、こんな答えなのか?
そのワケは、これから詳しく話していきますね。
まずは、
どのようにして、虫歯になっていくのか?
これが理解できていないと、どうしようもありません。
なので、かんたんに説明すると、
- ミュータンス菌などの細菌が、砂糖を原料に酸を生み出す
- 口の中が酸性になる
- 歯のエナメル質が溶けて、虫歯に…
このようなステップを踏んで、虫歯になるんですね。
要するに、砂糖をたくさん摂ると、虫歯になりやすくなります。
で、キシリトールというのは、酸を生み出す原料になれない甘味料なんです!
キシリトールは、糖アルコールという、細菌のエサにならない糖の1種に分類されます。
それで、酸をつくることができないので、正確には、虫歯の原因にならない、というのが、正しいですね。
つまり、キシリトールでは、虫歯にはなりにくいけど、虫歯を完璧に予防する、ということはできません。
いくらキシリトールガムを噛んでても、お菓子をバリバリ食べたりしてたら、虫歯になります…
(当たり前だけど…苦笑)
間食しないで、普通に食事して、歯磨きもちゃんとした上で、キシリトールを摂るなら、それなりに予防効果は期待できる、というのが解答です。
だから、「あるにはある」と言いました…
※追記
コメントにて、「キシリトールはミュータンス菌の阻害の糖代謝を阻害するので、菌の数も減りますよ!」というご指摘をいただきました。
私は最初「どういうことなの?」と思って、調べ直したところ、お口の中に住んでいるミュータンス菌は、2タイプいて、ほとんどはキシリトールで糖代謝を阻害されるのですが、中には糖代謝が阻害されないものもいるんだそうです。
このキシリトールの影響を受けないミュータンス菌は、虫歯の原因になる酸をあまりつくらないんですね。
つまり、こいつらが口の中に増えると、虫歯になりにくいというワケです。
キシリトールを定期的に摂取(目安としては、3ヶ月摂取するのがいいとのこと)すると、このキシリトールで代謝が阻害されないミュータンス菌の割合が増えるので、虫歯予防の観点から見ても良いってことになります。
この点については、私の調査不足でした。
本当に申し訳ありません。
なので、補足として追記させていただきました。
~追記終わり~
ですが、市販のキシリトール製品には、むしろ、虫歯になってしまうかもしれない、ある秘密が隠されています!
次は、この秘密について、お話していきます!
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キシリトールガムで虫歯に!?
キシリトールの商品と言えば、ガムが定番ですよね。
いろんな商品があり、最近では、ほとんど、「キシリトール配合」と表記されています。
しかし、「キシリトール配合」と書いてあれば、なんでもOKというワケではないんですよ!
実は、キシリトールガムの中には、砂糖も含まれているモノがあるんです!
「えっ、そうなの(゚д゚)!?」
私も、知りませんでした…
なので、キシリトールガムを買う場合は、成分表示を見て、糖類が含まれていないか、ちゃんと確認してから、買いましょう!
あと、「キシリトールは含有量が大切」、とよく言われますが、含有量が少なくても、十分効果があることがわかっています。
ちなみに、含有量については、
含有量(%) = キシリトール(g) ÷ 炭水化物(g) × 100
で計算することができます。
気になる方は、こちらの式で、チェックしてみてもいいですね。
キシリトール含有量よりも、砂糖の有無が、とっても重要です!
含有量も、まあ大事ですが、あまり気にしなくても、そこまで大きな問題はありません。
せっかくなので、オススメのガムも紹介しておきますね(^^)
オススメは、歯科専用のキシリトール100%ガムです!
甘味料に、キシリトールしか、使っていないので、砂糖の心配は全く必要ナシです(´∇`)
ネットで、普通に買えます。
キシリトール100%なので、値段は少し高いですが。
そして、最後は、キシリトールで虫歯が治るのかどうか、について、お話していきますね!
キシリトールで虫歯が治る?
答えから言うと、これは間違いです。
キシリトールに、虫歯を治す効果はありません。
なのに、なぜ、虫歯が治ると言われているのでしょうか?
その原因は、
- 口の中が酸性にならない
- だ液の分泌が盛んになり、歯の再石灰化を促してくれる
この2つが理由です。
だ液には、歯の構成成分である、リン酸やカルシウムが含まれていて、歯の修復を助けてくれます。
だから、虫歯に効果があるのはだ液の方なんです!
要するに、細菌のエサにならない、糖アルコールなら、同じ結果になります。
別に、キシリトールである必要はありません。
キシリトールガムで、虫歯に効果があるのは間接的なもの、と考えるのが、妥当でしょう。
ですが、キシリトールが、歯に良いと、何度も言われていれば、勘違いしても仕方いないですよね~(^_^;)
そして、このだ液の効果についても、過度な期待はしちゃいけません。
まあ、良くなればラッキー、ぐらいの感覚で。
最後に…
キシリトール効果の嘘と真実を紹介しましたが、いかがでしたか?
キシリトールについて、間違った認識をしている部分も、あったんじゃないかと思います。
キシリトール自体は、虫歯の原因にはならないので、悪いものではないですが、虫歯が治るなどの過度な期待をしたらダメ、ということです。
ちょっとは、虫歯対策になるかな~、ぐらいに受け止めておきましょう。
それにしても、もう少し、消費者が誤解を招かないような表現をして欲しいですね(^_^;)
おバカな私は、すぐ勘違いしてしまうので(苦笑)
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